稽古開始の時間になったら、必ず準備運動をします。
準備運動の内容は通常のスポーツと同じ内容になりますが、合気道では普段使わない筋肉も使いますので、ストレッチ運動も十分に行います。
また、合気道は関節技も多いので、受けを取るときにケガをしないように手首のストレッチは技の形に合わせて複数種類行います。
準備運動が終わった後は、受け身の稽古を全員で行います。
畳の端から端までを前受け身、後ろ受け身を取りながら往復します。
合気道ではまず素手で相手と技を掛け合う稽古をします。
合気道の技は大きく抑え技と投げ技に分けることができます。またひとつの技に表、裏があります。
さらに、徒手で行う技として立ち技、座り技、半身半立ち技があります。
徒手技の稽古ではこれらの技をバランスよく稽古していきます。
また、当日稽古に参加した会員のレベルに合わせて稽古メニューも変えることもあります。
特に審査会が近づくと審査科目となっている技を中心に稽古を行ったり、
審査会の後では課題となった技について重点的に稽古することもあります。
徒手で学んだ同じ技を剣や杖の手引きで稽古することにより、技の動きを再確認します。
合気道の徒手技は剣・杖の術理を体術の形で現したものであるとされており、徒手でやっている稽古をそのまま剣を持てば剣、杖を持てば杖で表現することができます。
剣や杖の手引きで稽古することにより、徒手では無意識に行っていた動きの細かい部分について気づくことができ、技の理解を深めることができます。
徒手で学んだ同じ技を剣対剣、剣対杖で稽古をします。
合気道の技はそのまま、剣を持てば剣、杖を持てば杖、あらゆる対応ができます。
合気道の技は円運動によって相手の力を受け流し、相手の力を利用してかけるので、
抑えたり投げたりするまでに時間がかかる印象があるかもしれませんが、
1つの技の中に1度、2度、3度と相手を倒せる瞬間があります。
剣や杖を使うことで技のひとつひとつの動きに相手を倒せる要素が含まれていることを確認します。
初心者は5級を取得するまでの間、別メニューで稽古を行います。
指導者が指名する高段者が、受け身、体の転換、基本技 を中心に指導します。
特に受け身は相手に投げられたり倒されたりした際にケガをしないためにもきちんと出来るようになるまで繰り返します。また、体の転換はすべて技の基礎となる動きなので、身体が自然に動くようになるまで行ないます。
基本技はまずは高段者が技をかけることで動きと技のポイントを説明し、次に初心者の受けをとりながら技の動きをひとつひとつ教えていきます。
かながわ合気道会に所属する道場の交流もかねて定期的に合同稽古を開催しています。
また、年に1回、関東近隣の西尾先生門下の道場が集まり、テーマを決めて各道場の代表が交代で指導する講習会を開催しています。
最近では本部道場からも道主、師範をお招きして神奈川合気道連盟の講習会も開催しています。
仲良く楽しく稽古を続けて行くために、当道場では以下の方針のもとに活動しています。
道場は大切な修業の場です。道場内では他のメンバーに対する礼儀と思いやりの心を持ち、規律を守ることが求められます。規律は稽古のためだけではなく、メンバーの安全確保のためにもきわめて重要であり、指導者あるいは上級者の指示に従わなければなりません。